hiro_kawaiifactory

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推しと自分を推すのに忙しい!

眠れない夜は体を脱いで

私の母は、ものすごく本を読む人です。*1

 

母が本を読んでいるのがあまりにも日常過ぎて何とも思っていなかったのですが、高校位の時に「私も母も、めちゃくちゃ本読んでるな…?」と自覚しました。小学生の時は2週間に一度図書館に行っていたのですが、みんなのおうちもそうだと思っていました。

母は新聞も好きでこの時代に朝刊夕刊どちらも取って読んでいるし、私のために切り抜いた記事が机に置いてあることも多いです(愛)。家族旅行に行く時は移動中に読む用の本を1冊買ってもらえたんですが、こういう時、多くの子どもはゲームをするんだなと大人になってから思いました(笑) 私ゲーム機が家にあったことが一度もないので、経験値がなさ過ぎてすべてのゲームが苦手です。多分人生でゲームした時間全部合わせても24時間に満たないんじゃないかと思う…大学生あるある「スマブラしよ~!」の時も率先して見学してました(笑)操作方法が分からなくて…

この話すると大体「子供の時何してたの?」って言われるし、自分でも何してたんだろ?と思ってたんですけど、友達のオタクさんに「ひろちゃんは本を読んでたんじゃない?」と言われてそれだ!と思いました。センター現代文でも困ったことなかったし感謝してるよ~

 

「眠れない夜は体を脱いで」は、母が買って、「これよかったよ~」と勧めてくれた本です。*2めちゃくちゃよかったです!!!

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手が好きなので、あなたの手を見せてください!――不思議なノリで盛り上がる、深夜の掲示板。そこに集う人々は、日々積み重なっていく小さな違和感に、窮屈さを覚えていた。ほんとの俺ってなんだ――「小鳥の爪先」女という性になじめない――「あざが薄れるころ」不安や醜さが免除されている子はずるい――「マリアを愛する」社会の約束事を無視するなんて――「鮮やかな熱病」俺はいつも取り繕ってばかりだな――「真夜中のストーリー」連作短篇集。

自分の中の違和感を綺麗に拾い上げてくれる、救いのような短編集です。「マリアを愛する」がものすごくよかった。胸がきゅっと締め付けられるような切なさが残って読み返しました。

体を脱いでどこか違うところに行けたらどんなにいいだろう。容姿にも性別にもとらわれない世界はどこかにあるだろうか。そんなことを夜な夜な考えたことのある人に是非おすすめしたい1冊です。持田あきさんの漫画好きな人(私です、スイートソロウとかおもいで金平糖とかに近い感覚を覚えました)も好きだと思う!

もっと自由になりたいな、と思う日もあるし、なんでもできるからこそ困るような時もある。大人になって、容姿に関して自分の選択を表に出せる機会が増えて、20代半ばにしてようやく自分のことを愛せるようになったなと思うけれど、それはコンプレックスの塊で鏡も見たくなかった10代の自分のおかげでもあるし…

自分を好きになれたきっかけの1つとして、やっぱりアイズワンはあると思います。可愛い子達がお互いをほめてほめてほめまくって、生まれ変わっても自分になりたいって言えるのって本当に素敵だと思うんですよ。

mdpr.jp

本当におすすめなので、ぜひ読んでみて下さい!

👇電子書籍も置いておきます!

 

*1:好きな本はカラマーゾフの兄弟、好きな作家は村上春樹らしい。私は村上春樹の良さがイマイチ分からない人なのでそこは合わない

*2:最近このパターンが多い。辻村深月とか朝井リョウとか、私も好きな作家さんを母も好きなのでラッキー