2021年の10冊
良かった本・漫画など!!
👇電子書籍で読んだものが多いです。
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- 眠れない夜は体を脱いで - 彩瀬まる
- 青い春を数えて - 武田綾乃
- 図書室で暮らしたい - 辻村深月
- オタク女子が、4人で暮らしてみたら - 藤谷千明
- 似てない僕らのままで続く - あまさわ蟹
- ハイキュー‼ - 古舘春一
- 違国日記 - ヤマシタトモコ
- パンデミックの文明論 - ヤマザキマリ / 中野信子
- 考えて、考えて、考える - 丹羽宇一郎 / 藤井聡太
- あなたのための短歌集 - 木下龍也
眠れない夜は体を脱いで - 彩瀬まる
今年良かったことの一つが、彩瀬まるに出会えたことと言っても大げさでない位、好きな作家になりました。初めて読んだのが母に回してもらったこの本で、その後も文庫を中心にどんどん読みました。豊島ミホが好きな人は絶対に好き。どことなく暗い雰囲気の中にも一筋の光があるような、前を向けるようなものがたりに沢山出会えるので、是非。
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👇ふしぎな話がつまった「くちなし」の中で、印象に残っている言葉。好きなものに手を伸ばすことだけが愛じゃないかもしれない。
遠くのきれいな花畑みたいな、触れないものしか好きになんないから、俺は一生こうなんだって思ってた。でも、好きなものに、触らないまま関わる方法は、きっとたくさんあるんだな。
青い春を数えて - 武田綾乃
高校生の私に捧ぐ。
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武田綾乃は「愛されなくても別に」をはじめに読んで、なんだこの人間観察力は、、、と衝撃を受けたことを覚えています。👇の描写から、2020年に東京オリンピックが開催された世界線がフィクションになってしまったんだなとドキドキした。
「オリンピックって、地震とか台風とか来たらどうなるんですかね。延期?」
「いやいや、オリンピックが延期になることなんてないでしょ。大丈夫大丈夫」
大声をあげて笑う堀口に、私は軽く唇を噛んだ。堀口が楽観主義なのは構わないが、実際問題、そうした時の対応というのは決まっているのだろうか。国の偉い人たちが堀口と同じレベルの思考だとしたら、それってかなり恐ろしい。
図書室で暮らしたい - 辻村深月
図書室で暮らしたいとまでは思わないけど、1泊くらいはしてみたい。本をたっぷりと読む人の文章はうつくしくて面白いな、と再確認。あと自分の中の無条件で大好きな何か(辻村深月さんにとってのドラえもん)は、自分の血肉となり軸となり、人生を並走してくれるのだなと思いました。
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👇電子がなくて紙で購入して読んだエッセイ第一弾(図書室で暮らしたいは第二弾)の「ネオカル日和」の中にあった、本との距離感に共感しました。
・「自分の話」として幸福に勘違いしながら、自分だけのもののように胸にしまう
・家にたまたまあったから、その時期に偶然読んだから、のエコ贔屓は、たぶん、一生つきまとう。
・たくさんの本を、ただ自分が読んだというそれだけでエコ贔屓して、それらを血肉に変える
オタク女子が、4人で暮らしてみたら - 藤谷千明
私もこれになりたい!!!unlimitedで読めます。
似てない僕らのままで続く - あまさわ蟹
2getherをきっかけに読む漫画の幅が広がったのですが、自分の枠を取り払ってよかったなあとこの作品に出会って思いました。もっといろんな人に届いて欲しい!!
#似てない僕らのままで続く 一話試し読み(1/8)
— あまさわ蟹 (@chuchosuru) 2021年6月16日
恋をした事が無い主人公が、恋をする事が好きな元クラスメイトと再会してルームシェアする話。#商業BL #創作BL pic.twitter.com/61PogdRP1S
ハイキュー‼ - 古舘春一
人生。終章が良すぎる。全肯定のものがたり、私は菅原がいっとう好きです。
何回読んでも漫画が上手過ぎる😭😭😭という感想になるんですが(特に時間軸の緩急、試合の全てがスローモーション?と思う程に…)、清水さんの内側を描写した事は、少年誌の漫画でとても新しい試みだったんじゃないかなと思っています。
違国日記 - ヤマシタトモコ
ひりひりする場所を撫でられるような感覚に陥る、そんな漫画です。大人になってから出会えてよかった。彩瀬まるが好きな人はきっと好きだと思う。作中に「物語を必要とする人 / しない人」という話が出て来るのですが、私は必要とする側だったので、「初めての違う国に連れて行ってくれるような、かくまってくれる友人」という表現が胸に残りました。
テーマソングをつけるなら、チャットモンチーの「世界が終わる夜に」。
たとえば孤独な夜が過ぎ わりと良い朝が来る
パンデミックの文明論 - ヤマザキマリ / 中野信子
文化人類学と感染症学の融合!!感染症を敵とみなすキリスト教的視点と、ネゴシエーションしながらやり過ごそうとする日本人的考え方の対比がとても面白かった。
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考えて、考えて、考える - 丹羽宇一郎 / 藤井聡太
破竹の勢いで勝ち進む藤井聡太さんと、伊藤忠元会長の丹羽さんの対談。お互いに丁寧なところが良かったし(丹波さんが藤井さんのことを子どもとして扱っていたら途中で読むのをやめていたと思う)、勝負師の視点からの物事への向き合い方が非常に参考になりました。
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あなたのための短歌集 - 木下龍也
「あなたのための」が私のためになる、やさしい短歌集。高校生の時に出会っていたら、ノートの端っこに縫い留めてたいせつにたいせつに持っていたと思う歌を引用します。
違いとは間違いじゃない窓ひとつひとつに別の青空がある
『あなたのための短歌集』https://t.co/PzpDDBx5xw pic.twitter.com/OxckfZLd7e
— 木下龍也 (@kino112) 2021年10月15日
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本を読む体力をつけてくれた母に改めて感謝しているし、本があれば本当にひとりになることはないと信じています。気になった本があれば読んでくれたら嬉しい~~~!!!