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推しと自分を推すのに忙しい!

Have you ever seen this color?

12人の物語はHave you ever seen this color?と始まりを告げました。COLOR*IZの1曲目で問いかけられたその質問に2年半かけて私が出した答えは、「こんなに綺麗な色を今まで見たことがなかったし、きっとこれからも見ることがないと思う」です。

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Colors

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4月29日、絶望の朝だったんですけど、なんか空港サナキを見た瞬間どうでもよくなっちゃって。すべてが救われたような気がしちゃったんですよね。

 

私はproduce48をものすごく一生懸命見ているわけではありませんでしたが、デビューメンバーを見て、自信のなさそうな子ばかり集まったな、と思った事を覚えています。

正直、ここまでのエンパワメントを表現する、IZ*ONEとしか言語化できない唯一無二の12人になるなんて、思っていなかったです。それは彼女達が本気でIZ*ONEに向き合ったからこその裏切りで、私の初めの印象はある意味で間違ってはいなかったかもしれませんが、しかしながら彼女たちの本来の姿ではなかったことの証明でした。 

ガールクラッシュ全盛期に、la vie en roseという別角度で舞い降りたIZ*ONE、O' My!をタイトル曲にする方がしっくりくるような少女たちに、あまりにも理性的な選択を与えるその感覚には舌を巻きました。la vie en roseがデビュー曲じゃなかったら、私、ここまで夢中にならなかったかもしれないと思います。

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加速度的に美しくなっていくIZ*ONEを追いかけるのはとても楽しかったし、必死にならないと置いて行かれるような感じがして怖かったです。初めて夢中になったヨジャドル、衣装もメイクも新鮮でした。アルバムのブックレットはひとつひとつ額縁に入れて飾りたい位綺麗だったし、画面越しに笑ってくれると胸がぎゅっとなりました。

IZ*ONEは、弱い者に寄り添い、強い者に怯まなかった。そのすべてを全うして私たちの元を去ってくれたのだと思っています。

 

日本の活動は、正直に言うと、あまり私を満足させてはくれませんでした。でもメンバーカラーという概念をIZ*ONEに贈ってくれたことは、感謝してもしきれません。12人がそれぞれの色で照らされる瞬間が、私はコンサートのなかでいっとう好きでした。もう一度見たかったな。

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走り出した瞬間に想像したゴールテープの瞬間とは違っていたかもしれないけれど、それでも私たちのことを愛してくれて、愛し続けると言ってくれてありがとう。これから先も辛い時悲しい時はIZ*ONEのパフォーマンスに元気づけられると思います。

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クォンウンビ 權恩菲

無条件に愛される事に慣れていない、弱さでメンバーと私達を守るリーダーでした。両手で持っている全てを差し出して、それでも足りないと自分を犠牲にする人でした。ステージの上で思わず涙を流してしまうような人間味が堪らなく愛おしかったです。

ウンビちゃんがいたから、年齢も経験も未熟なIZ*ONEのパフォーマンスが引き締まりました。高貴で優雅なイメージの紫がウンビちゃんの持つ色になった事は必然だったのだと思います。手に入れた全ての夢は、これからも貴女の未来を明るく照らしてくれると思います。

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宮脇咲良

「見られる」存在から、「こちらを見つめてくる」存在になったでも表現しましょうか。*1ネッコヤでは「どう見られるか」に100%意識を置いてパフォーマンスしていたように見えた彼女は、panoramaでこちらを見透かしてくるような、強い眼差しを向けるようになりました。

彼女が自分を律することに長けており、周りを気遣う視野の広さもあるということに、日本に留まっていたら多くの人が気付くことができなかったし、彼女自身もここまで発揮できなかったのではないかと思います。また、fiestaにふたつめの命を宿らせ、K-POPのJapanese ver.はここまでできるということを強く印象付けました。

本当にIZ*ONEの知性だったな。ここまでIZ*ONEを護ってきたのがウンビちゃんなら、これからIZ*ONEを護っていくのは宮脇咲良だと思っています。彼女が選ぶ未来が本当に楽しみです。

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カンヘウォン 姜惠元

貴女がIZ*ONEにいてくれてよかったと、何度思ったか分かりません。カンちゃんが普通の女の子の様に見える瞬間は沢山ありましたが、それは同時に彼女が選ばれた特別な女の子であると再確認する瞬間でもありました。panoramaのパフォーマンス、本当に良かったよ。

メンバーを愛し、またメンバーにはならなかったproduce48メンバーの事もひとしく愛してくれていることが嬉しかったです。アイドルカンへウォンを見せてくれてありがとう。

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チェイェナ 崔叡娜

IZ*ONEのパフォーマンスのキレの要はチェイェナ、彼女だと私が気付いたのはfiestaでした。あまりに遅過ぎましたね。イェナというオールラウンダーがいたから、IZ*ONEの万華鏡のような魅力がここまで分かりやすくなったのだと思います。歌もラップもダンスもバラエティもできる、どんな事務所も欲しがるような存在がIZ*ONEにいてくれる頼もしさは代わりの利かないものでした。

la vie en roseのeye on meからpanoramaのtake on meまで、見る者を圧倒し血液が逆流するような、今から行くぞ、目を離すなよと言わんばかりのアクセルを全力でかけてくれました。D-D-DANCEのラップは圧巻でした。

何でもできるからこそ、イェナが一番見せたいイェナはどんなものだろうと時々想像していました。いつか彼女の口からその答えを聞いてみたいです。

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チェヨン 李彩燕

ダンスが上手い人というのが初めの印象でしたが、とてもファン思いで、沢山の言葉を選んでくれる人と気付いた時、貴女が呼ぶ初めてのファンダムの一員となれてよかったなと心の底から思いました。BLOOM*IZの最後のコメントは溢れんばかりの文字を並べてくれましたし、プライベートメールと両立が難しいペンカフェに一番顔を出してくれましたね。

自信を身に纏ったあなたは最強です。これからもし何か迷うことがあればすぐ咲良さんに会えるような、そんな世界に早くなって欲しいと願います。

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キムチェウォン 金彩元

守るべきものがあれば、アイドルの道を外れても守ろうとするだろうな、と思わせる咲良さんとは対照的に、チェウォンは絶対にその道を外れないと思わせる、アイドルの優等生という印象がありました。それだけに、オンラインコンサートでぼろぼろになっている姿は新鮮で胸が痛みました。

チェウォンのソプラノはIZ*ONEの象徴だったし、プデュからとにかく可愛い印象があったので、ayayaやpanoramaのような重量感を感じさせるパフォーマンスには衝撃を受けました。あ、チェウォンってきちんと重さがあるんだ、と。

IZ*ONEと2回の夏を過ごしたことで、チェウォンで始まりウォニョンで終わる8月が特別になりました。貴女がサンムを手放すことが本当に惜しいですが、IZ*ONEではないチェウォンの事もまた、何度でも好きになるのだと思います。

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キムミンジュ  金珉周

美しく生まれたことが、かえって彼女の自信のなさに繋がっていたのかもしれないと勝手に想像してしまう程には、その瞳に不安が映る回数が多かったように思います。一滴のインクで染まってしまう白のイメージと自然に重なりました。

そんなミンジュがrumorやブエノスアイレスのセンターを務め、今や一人でウマチュンのマイクを持っている。その姿に勇気づけられたWIZ*ONEは少なくありません。不安の代わりに自信を映すようになった瞳が、これから先も綺麗なものだけ選び取ってくれるよう祈っています。私達一緒ならどこでもいいでしょう?

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矢吹奈子

最初から最後まで、奈子ちゃんは奈子ちゃんでした。いい意味でK-POPに染まり切らず走り抜けた2年半の終盤、sequenceのチッケムで「クールビューティー」と称されていたことは非常に誇らしく、その魅力に気付く機会を与えてくれた彼女の挑戦に感謝するばかりでした。

大好きだと公言していたTWICEのジヒョとのツーショットを見たときは私まで嬉しくなりました。高いヒールを履いて踊る機会がどうしても多かったと思いますが、それは無理に背伸びをしているのではなく、IZ*ONEとして与えられた羽だったと勝手ながらに感じてます。奈子ちゃんがこれから裸足で走る未来を選んでもヒールで歩く世界に飛び込んでも応援するし、K-POP界にも彼女と同じ目線で会話できるような子が表れてくれたら嬉しいなと思います。

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本田仁美

プデュ時点では気が付く事ができませんでしたが、韓国メンバー以上に真面目でストイックな姿に、それまで身を置いていた環境がどれ程狭かったか、いちファンに悔しさを感じさせる位、貴女の魅力の虜になるのに時間はかかりませんでした。

どんどん世界が広がっていく渦中で時折立ち止まって、見つけてくれてありがとうと伝えてくれる姿が誠実で印象的でしたが、私たちがIZ*ONE本田仁美に出会えたのはひいちゃんが輝いていたからです。ピンクや紫の髪は白い肌に映えてとても綺麗でした。本田仁美はこれから先どこにいても見つけて応援したくなるアイドルです。

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チョユリ 曺柔理

IZ*ONEで打線を組むなら、4番は絶対ユリにするなあと何となく考えたことがあります。メインボーカルという印象が先行してあまりチッケムは見ていなかったのですが、しなやかで表情豊かなダンスの魅力に、panoramaでようやく気がつけました。愉快でバランス抜群な01を見ているのが本当に楽しかったし、友達の会話を盗み聞きしているようでドキドキしました。

アイドルらしくないと評価されていた歌声はIZ*ONEの歌声となり、祝福となりました。歌うことが好きでたまらないと伝わってくる表情が大好きでした。これから先も、その歌声を聴く機会が途切れず訪れ続けて欲しいと思います。

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アンユジン 安宥真

もしウンビちゃん以外でリーダーを選ぶとしたら、ユジン、貴女を選びたいなと思っていました。万能と言う印象はノムノムノム赤から変わりませんでしたし、I LOVE YOU 3000やアーケードでどれだけ温かく優しいひとなのか直に伝わってきて、日に日に愛おしさが増していきました。

青春の象徴のようなユジンが高校に通えず、結果として彼女の青春がIZ*ONEただ一つだけとなった事は、外野ながらに今でも悔しく思います。 

20歳になったらメンバーとやりたいことが沢山あると言っていましたね。お姉さんたちは付き合ってくれる筈ですから、是非全部やってください。ユジンの未来は明るいと確信しています。

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チャンウォニョン 張員瑛

ウンビちゃんとは対照的に、愛される事、与えられる事に恐怖を抱かず、11人のお姉さん達に素直に可愛がられる姿がとても好きでした。ついにその重圧を感じさせることはなかったけれど、今は少し肩の荷が下りていますか。

車の中から響くfiestaの掛け声に素直に驚く表情が印象的でした。もう一度その丸い瞳を見たかったし、掛け声を届けたかったです。貴女は私よりもうんと大人なので「仕方ない」と思ってくれているかもしれませんが、私は未練がましいのでいつまでもこの話をしてしまうと思います。

こんなに応援したい女の子は初めてでした。こんなにピンクを選ぶのは人生で初めてでした。ウォニョンが笑うと嬉しかったし、パフォーマンスのなかで魅せる気怠げな表情に何度だって恋に落ちました。推しているのに何もできなかったようで申し訳ないけれど、すべての瞬間が本当に美しく楽しかったです。

妹からお姉さんに、少女から女性になっていく貴女を見るのは少し寂しいかもしれないけれど、ハッピーエンドの続きを見逃さないようにしないといけないなと自分を奮い立たせています。チャンウォニョン、貴女と約束したから、私はIZ*ONEの事を永遠に記憶して、絶対にがっかりさせないようにしようと思います。

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IZ*ONE、2年半ありがとう。12人は私の初恋です。

*1:フェミニズム美術史の「見る女、見られる女」という学説が面白いので紹介しますね。

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